ネットワークエンジニアは主に社内のネットインフラを管理し、セキュリティ対策を実行する重要な役割を果たしています。特別な資格がなくてもこの業務を行うこと自体は可能です。とはいえ、エンジニアとしてのキャリアアップを目指すのであれば、これまで培った知識と経験を生かして資格取得を目指すと良いでしょう。
国家資格としてネットワークエンジニアから人気があるのは「ネットワークスペシャリスト試験」でしょう。ネットワークを管理するだけでなく、システムの構築から運用まで幅広い知識が求められます。試験は年に1回、午前と午後に分けて実施されています。午後に行われる記述式の応用問題はかなりハイレベルで、合格率も他のIT関連資格と比較してかなり低いため、この資格を取得することができればキャリアパスを伸ばす大きな助けとなることでしょう。
民間の認定資格であれば「CCNA」「CCNP」「CCIE」が人気です。この3つはいずれも米国の大手IT企業シスコシステムズが提供する認定資格で、ネットワークエンジニア向けの国際資格として広く認められています。CCNAはネットワークとセキュリティに関する基礎知識を問うレベルです。CCNPはCCNAの上位資格で、大規模ネットワークの構築および管理ができるレベルとなります。CCIEはネットワークエンジニア向けの最上位資格で、ネットワークの自動化や仮想化など非常に高度な知識を必要とする内容です。実際、この資格を有している人の多くはプロのエンジニアとして活躍しています。